教えられるべき偉人が何故か
皆さん、樋口季一郎という名をご存知でしょうか?日本では「命のビザ」を発行して6,000人のユダヤ難民を救った杉原千畝氏が有名(その名誉回復には、かつて鈴木宗男先生がご尽力されました)ですが、実はこの樋口季一郎氏は陸軍の軍人で、杉原千畝氏より前に2万人のユダヤ難民を救っているのです。また、先の大戦の終戦時、旧日本陸軍の第5方面軍司令官としてソ連の北海道侵攻を阻止したことで知られています。
その樋口季一郎中将の人道支援の功績を若い世代に伝える為に一般社団法人樋口季一郎中将顕彰会が記念ワインを作っています(写真)。このワインの産地サンマリノ共和国は、かつてローマ帝国の迫害から逃れた人々によって設立され、第二次世界大戦時には、人口よりはるかに多いイタリアからの10万人もの難民を受け入れたとのこと。これも素晴らしい人道支援です。この事も樋口季一郎中将の功績と共に広く知っていただきたいものです。
このワインですが、令和4年10月に樋口中将の功績を後世に伝える為に樋口中将の故郷淡路島で銅像の除幕式が行われたのですが、その銅像を造った竹中銅器の竹中伸行社長に取り寄せていただきました。竹中社長、ありがとうございました。
日本の学校の歴史教育では、教えられるべき偉人が何故か取り上げられませんでした。今回取り上げた樋口中将、杉原千畝氏、そしてエルトゥールル号の事件などは、日本の先人たちの功績として歴史教育で取り上げるべきですよね。「自国の歴史を忘れた民族は滅びる」。今日も日本の歴史に関心を持つ一日