生まれた時は双子で、未熟児だった為にしばらく生死を彷徨ったと聞いています。何とか私だけが生かされて今日に至っています。小さく生まれた事もあってか、幼児の頃は病弱だったようですが、お陰様でその後は大きな病気をする事も無く、特に健康に気を使う事も無く社会人になりました。しかし、経営者になって3年目の35歳の時、放って置けば死に至る大病を患いました。3時間以上の大手術でした。

その当時、弊社はバブル期に積極的な投資を繰り返した事が仇となって多大な過剰債務を抱えていました。その経営を建て直す事が当時まだ30台前半で、経営の経験の無い私の仕事になりました。当時お付き合いしていた某都市銀行には、ここぞとばかりに「貸し剥がし」をされましたし、同業他社からは露骨な誹謗中傷も受けました。自然とストレスも溜まっていたのでしょうね。

それまで自分の健康を過信して喫煙、暴飲暴食、短時間睡眠…を続けていましたが、「死」を見つめる経験をした事で自分の生活習慣をかなり改めることが出来ましたし、その頃から偉大な先人たちの著書を大量に読んだり、経営者向けのセミナーなどに行って意識改革も始めました。それによって経営の基本を学びましたし、ストレスとも上手く付き合っていけるようになりました。いい「出会い」をたくさんいただきました。

せっかくいただいた命、時間です。目的意識を明確にして人の役に立つ生き方をしたいものです。今日も健康に留意し、「何の為」を意識して「今ここ」にベストを尽くす一日を！