すべてを、引き受けること | アルカスコーポレーション/Arcus Corporation

すべてを、引き受けること

今日は、若い頃から著書を通じて多くの学びをいただいて来た田坂広志先生の言葉を以下に紹介致します。
深く静かな「強さ」
 遠い昔、新入社員として働き始めたころ、
 一人の上司が、食事に誘ってくれました。
 静かなレストランで楽しく時を過ごし、
 食事を終え、最後のコーヒーを飲んでいるとき、
 その物静かな上司が、
 ふと、独り言のように、語り始めました。
  毎日、会社で色々な問題にぶつかって、苦労するよ。
  そのときは、会社の方針に原因があると思ったり、
  周りの誰かに責任があると思って、
  腹を立てたりもするのだけれど、
  家に帰って、
  一人で静かに考えていると、
  いつも、一つの結論にたどり着く。
  すべては、自分に原因がある。
  そのことに気がつくのだね。
 あれから何十年かの歳月を経て、思います。
 あの上司は、自らを語る姿を通じて、
 若く、未熟な一人の人間に、
 大切なことを教えてくれた。
 そのことの有難さを、思います。
 そして、永き歳月の歩みを振り返るとき、
 あの上司が教えてくれた心の姿勢が
 一つの力を与えてくれたことに、気がつきます。
 引き受け。
 すべてを、自分自身の責任として、引き受けること。
 そのとき、我々は、
 深く、静かな「強さ」を身につけるのです。
如何でしょう?自分は、常に自分の不完全性を自覚し、身近に存在した何でも人のせいにする「引き受け」が出来ない「他責」の人を反面教師として自分を律して来たつもりです。SONYの社長としてターンアラウンド(再建)を成し遂げた平井一夫さんもトップの時代、敢えて「異論」に耳を傾ける事を心がけていたそうですが、それこそが「他責」では無く「引き受け」に繋がると確信します。
今日もすべてを「自分の責任」と引き受けて静かな強さを養う一日を!