南砺の城端線を活かす会 | アルカスコーポレーション/Arcus Corporation

南砺の城端線を活かす会

昨日は、『南砺の城端線を活かす会』(古瀬正嗣会長)からの要望もあり、南砺市商工会福野支部の経営者層を対象とした講演会『城端線のLRT化と地域の活性化をいっしょに考えてみませんか』を開催させていただきました。
最初に『南砺の城端線を活かす会』古瀬会長から城端線の歴史について語っていただき、その後に福野にもご縁のある富山大学 都市デザイン学部 都市・交通デザイン学科の本田豊先生から『JR城端線のLRT化検討と沿線における交通まちづくり』と題してご講演を賜りました。
私は常々、地方都市の少子高齢化による若者の定着、事業承継、担い手不足の課題解決のキーワードは「選択肢」であると考えて来ました。どれだけ多くの選択肢を若い人たちに与える事が出来るかが若い人たちの定着、UIJターンに大きく影響するという考え方です。本田豊先生によると、持続可能な都市として生き残る為に、公共交通という選択肢は非常に重要で、公共交通があることが「住むまち」として選ばれるための前提条件であるとの指摘は大いに共感できるものでした。
私はかつて、アメリカのポートランドやドイツのLRTを活かしたまちづくりの現状を見る機会を得ました。そこでは、とても魅力的なまちづくりが実現していました。日本において環境や健康に優しいまちづくりを推進する上でも、まち中心部への自動車の乗り入れを規制し、公共交通のLRT化とバス、電動自転車などの整備、park and rideの整備を同時に進め、自動車と公共交通LRTシステムを共存させて「選択肢」を増やすことが選ばれるまちづくりとして大切だと確信します。
何事も実現するのに必要なのは「熱さ」「熱量」です。地域の熱意が地方自治体を動かすのだと思います。この講演会が地域の方々に城端線、そしてLRT化への関心を高めていただく良いきっかけになったならば幸いです。
未来づくりにトレードオフ(何を切り捨て何を残すか)の視点は必須ですが、今日も地域の未来づくりに熱意を持って取り組む一日を!