今こそ「年輪経営」を | アルカスコーポレーション/Arcus Corporation

今こそ「年輪経営」を

自分の半生を改めて振り返ってみると、生き方や考え方に大きな影響を与えた方々が何人かいらっしゃいます。かつて代議士秘書として仕えた鈴木宗男先生もその一人。あの絶対に諦めない精神力や群を抜いたスピード感と行動力、地頭の良さは衝撃的でした。人間離れしていてとても真似は出来ませんが、側で仕えた経験は宝です。今後も意識していきたいと思っています。
また、イエローハットの創業者の鍵山秀三郎先生との出会いも欠かせないものでした。鍵山先生は本業の売上や利益の追求だけでなく、社会的に意義のある事に精力的に取り組んでおられました。トイレ掃除で人々の心の荒みを取り除く活動に情熱を持って取り組み、後から来る若い人たちの学びの場を作られました。鍵山先生との出会いから始めた会社のトイレ掃除は既に24年目になりましたし、移動時間の合間に宮城谷昌光さんの歴史小説を読んでおられた姿を見て、自分も宮城谷作品など歴史小説を好んで読むようになりました。その穏やかな佇まいの中に強い信念を感じる方でした。
それと、17年くらい前に大阪で大手建材メーカーの講演会があって参加しましたが、その時の講師がディズニーランドでキャストとして働いて独立された香取感動マネジメントの香取貴信さんでした。その時、彼が薦めた本が「いい会社をつくりましょう。」でした。この本は、伊那食品工業の塚越寛社長(当時)が書かれた本です。衝撃的な本でした。塚越さんが実践されている「年輪経営」こそ、持続可能な企業、持続可能な社会を実現する模範とすべき経営だと確信します。今こそ「年輪経営」を多くの経営者は学ぶ時だと感じています。
「人生出会い」は鈴木宗男先生が色紙に書いていた言葉ですが、人生は出会いによって創られ、彩られていきます。今日も素敵な出会いに恵まれた一日を!