「あっという間の人生」
全く予想もしてませんでしたが、バブル崩壊で不良債権化した資産が積み上がり、借入金がグループ全体で80億円も有った企業の経営者に32歳で急遽就任しました。会社は正に瀕死の重傷という状態でした。文字通り人生の別れ道だったな…と思います。当時、そんな会社の経営者になるなんてやめた方がいいと必死で止めてくれた人、助言してくれた人がたくさんいました。でも若さですかね(苦笑)。それを振り切り、何の根拠も無い自信だけを頼りに再建に奔走しました。途中、去って行った人、取引先もたくさんありました。同業他社などからはムッとするような失礼な言葉を浴びせられた事もありました。大病もしました。でも、どんなに苦しい時でも励ましてくれる方、仕事を発注してくれるお得意様もたくさんいらっしゃいました。有り難いことでした。そして、いつの間にか40代になり、迷いながらも信じた道を突き進んで現在50代も半ばを過ぎました。
振り返れば、会社は約20年で60数億円の借入金を圧縮して来ました。単純計算で年間約3億円のキャッシュフローを生み出し続けたことになります。これは何と言っても仕事をいただいたお客様、信じて支援してくれた金融機関、そして支えてくれた役員、そして日々成果を創ってくれた社員、見守ってくれた家族…のお陰です。
まだまだ自分を確立するには至りませんが、日々多くの方々に支えられて来たことに感謝して生きていきたいと思います。今日もあっという間の人生であることを意識して感謝と共に生きる一日を!