ネジを巻き直す

私が学生時代だった80年代、そして社会人になった90年代は世界における日本の経済的プレゼンスが特に高かった時代でした。特に80年代はハーバード大学の教授だったエズラ・ヴォーゲル氏が「ジャパン・アズ・ナンバーワン」という本を著し、日本の存在感が一番増した時代でした。アメリカの日本への警戒感が高まり、日米経済摩擦が激しくなったのもこの時代だったと思います。
あの頃は、日本人がどんどん世界へ出て行って海外のモノを買い漁った時代でした。欧米のブランドショップは日本からの旅行者でいっぱいでした。また、欧米の大学には日本からの留学生が溢れていました。
それが特に2010年以降、すっかり様相は変わり、日本の世界での経済的存在感は薄れ、逆にアジアなどから日本に買い物に来るインバウンド需要に頼る時代になりました。また日本から海外へ留学する学生も減少しているとのこと。
今、日本は「失われた20年」を経てすっかり所得も物価も「安い国」になってしまったのです。もちろん、悲観的な事ばかりではありませんが、一度冷静に足下を見つめて、経済戦略のネジを巻き直す必要があると感じます。
テクノロジーの変化やビジネスモデルの変化は再び浮上するチャンスを与えてくれます。AI、クラウド、5G…では遅れを取った感は否めませんが、日本人の底力を見せたいものです。今日も日本人の誇りを持ち、次の時代に向けて冒険・挑戦する一日を!