人生二度無し

 人生二度無し。「終身教授録」で知られる森信三先生の言葉です。人は必ずいつかは死にます。その現実だけは誰にも平等に訪れます。だからこそ、天から与えられた貴重な時間(命)を大切にせねばなりません。人がこの世に生まれてきたということは、必ず何らかの使命を持って生まれてきていると私は考えています。その使命(天命)に早く気づき、限りある命の中で、この世に生きる人々の役に立つことこそ、人として生まれてきた意味があると私は思います。  今、自分だけ良ければ他人はどうでもいい、というような考え方の人が増えているような気がします。人を平気で傷つける人や、騙す人、殺める人も増えているように思います。また、せっかくいただいた貴重な命を自ら捨てる人も増えています。このような傾向には何とかしてストップをかけねばなりません。  私は、「おやべ掃除に学ぶ会」(福塚俊之会長)の会員として月一回の公共施設のトイレ掃除をする活動に参加しています。先日も、石動小学校の生徒、先生、父兄ら120名と共に石動小学校内のトイレ掃除に汗をかきました。当日は、この運動の創始者であり、イエローハットの創設者である鍵山秀三郎先生も石動小学校でトイレ掃除に参加され、丁寧にご指導をいただき、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。参加された皆さんは、最初は抵抗があったようですが、時間が経つにつれてトイレ掃除に集中して取り組まれていました。自らの行動によってきれいになるトイレから多くの素晴らしい気づきを得られたのではないかと思います。いつもいつも参加者の方々の真剣な姿から、かえって我々の方がいろいろな感動や学びをいただき感謝する思いです。私はこの活動に参加することによって、トイレ掃除を通して心を洗わせていただいているように感じています。  いつも終了時に、参加した生徒さんや先生からトイレ掃除の感想をいただきますが、この石動小学校のトイレ掃除のお世話をいただいた先生のお一人から「おやべ掃除に学ぶ会の方々のような素敵な大人と接することによって、こんな大人もいたんだと子供達が感じてくれるだけでも嬉しい。」という趣旨の感想をいただきました。このような有難いお言葉をいただき大変感激すると共に、今後も子供達にとって「素敵な大人」であり続けたいと心に誓いました。  口で立派なことを言うことはたやすいですが、実践すること、行動を続けることはなかなか簡単ではありません。しかし、今後も、社業はもちろんのこと、おやべ掃除に学ぶ会の活動を通して少しでも人の役に立つことを限りある貴重な人生の中で実践、行動していきたいと思います。  尚、鍵山秀三郎先生の最新著書「掃除道」(PHP研究所)の中で、全国に(海外にも)広がっている活動の様子が紹介されています。多くの方々にご覧になっていただきたいと思います。 平成17年10月