本来あるべき姿

 先日、大阪でディズニーランドのアルバイトを長く経験され、その経験を基に講演活動等を行っておられる香取貴信さんのお話を聴く機会に恵まれました。  香取さんの本、『社会人として大切なことはみんなディズニ―ランドで教わった』は、かなり話題になっており、以前から読んで見たいと思っていた矢先に直接講演を聴く機会をいただいたことは本当に嬉しいことでした。日本でもおそらく最高レベルのCSを実現して信じられないほど高いリピート率を誇るディズニーランドから何かひとつでも実践できるヒントがないか学びたいと言う気持ちで参加させていただきました。  東京ディズニーランドでは、大半の従業員が高校生を中心とするアルバイトの学生によって組織が作られているにもかかわらず、訪れた人々の夢を壊すことのない行き届いたサービスを実現するオペレーションの凄さは驚愕に値しますが、その秘訣は、ポリシーを絶対に曲げないということのようです。ポリシーを絶対曲げないということは、細かいルール違反も絶対に許さないということであり、徹底的に細部にこだわるという姿勢です。よく業績の良い会社に共通することは、当たり前のことを当たり前にやり切る会社であると言われます。まさに、ディズニーランドとはそのような会社であるようです。弊社にとっては、社員育成について学ぶべき点が多々ありました。気づかせていただき感謝です。  その香取さんが、講演の最後に一冊の本を紹介されました。『いい会社をつくりましょう。』という本ですが、これがまた素晴らしい本です。この著者は、自然界の法則から経営のヒントを得ておられるように感じますが、凄い感性の持ち主であると驚嘆しました。尊敬する鍵山秀三郎イエローハット相談役の考え方に非常に近いものを感じました。  株主価値の最大化を目的とした短期間で高成長を追求する流行の経営もひとつの姿であることは否定しませんが、それが本当に人々の心に良い影響を与え、国や地方を良くすることに繋がるのか疑問です。それより、この本の著者が述べている『年輪のように確かな安定成長による永続こそ、会社をとりまくすべての人々を幸せにする』という言葉に目指すべき経営のあるべき姿があると感じます。  平成17年6月