『我が社の人財育成』

 
4月1日9:00から新卒の入社式が開催された。今まで学生だった3名の若者が新社会人としての記念すべき一歩を記す日である。社長として初の訓話をするのだが、中途半端な気持で話をする訳にはいかない。従って、毎年前日の夜には話の内容をまとめたメモを用意するのだが、この度は前日の取引先との打ち合わせが長引いた為に自宅に帰り着いたのが23時を過ぎたので、入社式の訓話用のメモを作る時間が取れなかった。しかし、私が日頃から考えていることや、人財育成についての方針については、昨年末にコスモ教育出版という会社が発行している中小企業経営者向けの雑誌『理念と経営』2月号の『我が社の人財育成』というコラムのご依頼を受けて僭越ながら執筆させていただいていたこともあり、頭の中が整理されたこともあって準備をしなくても十分言いたいことを伝えられたと感じている。そのコラムだが、私が社長に就任してからの苦闘の日々が綴ってあり、決して格好の良い内容ではない。しかし、コラムを読んだ多くの方から温かい反響があり、執筆をする貴重な機会をいただいたことに今更ながら感謝している。
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 この『理念と経営』だが、なかなか良い雑誌であり、我が社では幹部候補生20数名を3チームに分けて、この雑誌を読んでの勉強会を開催している。我が社では以前、1ヶ月に1冊の課題図書を指定して社員に読んでもらって
感想文を提出させていたが、1年、2年・・・と続けるうちに脱落する者も増えてきたことが大きな問題点であった。課題図書を課しても読んでもらえないのでは意味が無いし、何か代わりになるものがないかと探していた時に『理念と経営』が創刊されることになったので創刊号から愛読させていただいている。
 まず、南砺市内の企業経営者8人と共に勉強会を組織して月1回の勉強会を開始し、その後、社内勉強会として導入させていただいたものである。普段、なかなか読書が出来ない社員もこのプログラムであれば、皆が頑張って読んで来るし、読めば必ず「経営」への理解が進み意識が変わると確信している。また、これに加えて倫理法人会から毎月30冊送られてくる『職場の教養』を若手社員中心に読んでもらっているが、一日一日の短いエピソードの中に大事な要素が詰まっており、人生哲学を確立する上で良い影響を与えるものと確信している。
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 我が社の人財育成プログラムの中では、この『理念と経営』社内勉強会の他に『経営理念感想文』の月1回の提出というものや、『社内活性化推進活動』という昔でいうQCサークルのような小集団活動も活発に行われている。『社内活性化推進活動』は、会社が与える課題ではなく、社員が主体的にテーマを決めて計画し実践するという活動であり、自分達で考えて実行するところに大きな意味がある。年1回必ず発表大会を開催して優秀な活動をしたチームを表彰する。積極的に楽しんでやっているチームとやらされている意識のチームが存在するが、リーダーシップやPDCAを回すことを学ぶ貴重な機会でもあるし、何より自分達の考えたことをアウトプットする絶好の舞台である。この活動が社員の育成を促し、我が社の社風を必ず変えていくと確信している。

 また、『経営理念感想文』は、大阪の一部上場企業の社長から直接教えていただいたものであり、既に3年以上続いている。我が社の提出率は絶えず100%に近い。仕事上、日々の生活上で感じたことや、読んだ本の感想、『職場の教養』を読んでの感想などを我が社の経営理念に関連付けて社員が各々のテーマで感想文を書いて提出するものである。私や幹部からのメッセージを改めて発信する重要な場でもあるし、社員の仕事上では解らない違った一面を知ったり、悩みや不満、経営に対する意見等を知る上でも重要なツールになっている。
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 今期は特に、外部環境に不透明な要素が多く、楽観出来ない1年となりそうである。しかし、どんな環境になろうとも人財育成だけは絶対に手を抜いてはならないと決意している。「企業は人なり」である。この度、新たに3名の新卒新入社員が入社したことで改めてその思いを強くしている。入社された3名には、是非とも世の中に役に立つ人財に育って欲しいと思う。 

平成20年4月2日