「怒らず、恐れず、悲しまず」

今期は、年当初より金利の上昇、建設資材の高騰、都市部での急激な地価の高騰による影響で、ある程度の苦戦を予想して警戒しておりましたが、6月20日に施行された改正建築基準法による業界の混乱によって建築物件の受注が厳しくなっています。先日来、各新聞でも報道されているように8月の新設住宅着工戸数が前年同月比43.3%減(持家31%減、貸家46.6%減、分譲52%減)で2か月連続の大幅減少という前代未聞の状況に我が社も少なからず巻き込まれております。経営者としては大変な危機感を持っており、将来の柱となる事業の成長を加速する為に必死に知恵を絞っているところです。岩崎建設の第44期も残り2ヶ月となり、決算も迫っています。役職員一同、少しでも多くの受注、利益の獲得に向けて全力をあげて取り組みたいと決意を新たにしております。

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常に外部環境は変化しています。近年の特に大きな変化は、「少子高齢化社会の到来」「地球温暖化」「倫理観の時代による変化」です。この3つの大きな変化が企業の活動にも大きな変化を迫っています。少子高齢化は、購買力(消費)の減少=市場の縮小を伴います。どの業界も既存市場の縮小に直面します。従って、その変化に対応する為に百貨店業界や家電量販店業界の経営統合がどんどん進んでいますし、自動車や工作機械、建機など海外市場に活路を見出す業界もあります。我々の業界でも大阪のF社のように既存市場のシェアを2倍に増やす為に「顧客満足日本一」「紹介・リピート率日本一」に厳しい品質管理で挑戦している企業もあります。また、新しい商品やサービスを開発して競争の無いオンリーワンの市場の開拓を目指す企業もあります。また、地球温暖化は、環境への配慮による新たな負担を企業に要求しますし、倫理観の変化は、かつては見逃されたことでも消費者保護、投資家保護の観点から見て正しくない行為であれば大きな社会的制裁が加えられることになりました。このように、今は大きな変化の時代であり、変化に対応する為の新たな挑戦をリスクがあろうとも行なっていかなければ確実に淘汰される厳しい環境であることを忘れてはならないと思います。
どんな会社にもいい時、悪い時があります。今や国際的にも優良企業と言われるトヨタ、松下、ホンダ、ソニーでも順風満帆の歴史を積み重ねて来た訳ではありません。変化に対応が遅れて時には倒産の危機に直面しながらも必死の努力で乗り越えて今があるのです。今元気な企業がいつまでも元気な訳ではありません。また、今厳しいからといって淘汰される側とも限りません。厳しい試練を乗り越えた企業が、試練から学んで次の時代のトップ企業に変身している例は山ほどあります。従って、日々怒らず、恐れず、悲しまず。会社の業績に一喜一憂するのではなく、常に経営理念の理想に向かって努力を継続し、変化に果敢に挑戦することこそ大切だと強く感じるところです。

平成19年10月30日