『従業員・社員感謝デー』
7月1日、我がグループの従業員・家族感謝デーが我がグループの千保事業部敷地内において参加者150名で賑やかに開催された。この従業員・家族感謝デーは、日頃同じグループ内で大勢の社員が働いていながら、一堂に会して何かを一緒にする機会が少ないという意見が社内に多くあることから3年前に始めた行事である。毎年、大勢の社員そして社員家族が参加してくれるので、社長としては非常に嬉しい。当日は、梅雨の最中ということで天候を心配していたが、やはり日頃から皆の行ないが良いからか時より薄日がさす曇り空となり、ほとんど雨に降られることなく大変ラッキーであった。実行委員の皆さんが企画してくれた多くのアトラクションもスムーズに進み、楽しい時間を過ごす事ができた。実行委員の皆さんには心から感謝申し上げたい。
さて、今年も大勢の社員家族、特に子供達に参加していただいたが、やはり一番人気があるのが建設機械(重機)である。昨年、重機を展示したら大勢の子供達が重機の運転席に乗ったり、触ったり、写真を撮ったりして楽しんでいた。そして、今年も重機を楽しみに参加しているのである。当然今年も重機の展示がされているものと思って会場に着いたら、その重機の姿が無い。この催しの実行委員長に聞いたところ、昨年、重機の展示をしていて怪我をした子供がいたということで、今回は重機の展示を見送ったという。私はトップとしての判断で、その場で指示を出して急遽モーターグレーダー、ホイールローダー、アスファルトフィニッシャーらの重機が数台運び込まれた。それによって、たくさんの子供達に重機の運転席に座ったり、写真を撮ったりして楽しんでいただくことができた。実行委員長をはじめ実行委員の皆さんには、急な指示で迷惑をかけたかもしれないが、これこそが建設会社の従業員・家族感謝デーの姿であると感じた。
私は、この従業員・家族感謝デーを機会に、社員家族に自分のお父さん、お母さんらが勤めている会社がどんな会社なのか?小さい会社なのか大きい会社なのか?どんなことをしているのか?といったことを知ってもらいたいと強く感じている。そして、多くの子供達が重機に触れたり、会社の施設を見たりすることを通して社員の方々(お父さん、お母さん)に対する誇りと感謝の気持を少しでも持ってくれたらと思わずにいられなかった。
近年、公共事業は「無駄」というレッテルを張られて徹底的に悪者にされ、また建設業は、官製談合や耐震強度偽装事件等が相次いですっかり魅力ある仕事ではないように報道によって印象付けられてしまっている。建設業者の倒産、廃業が増加し、また、建設業を志す若者が減って建設業の根幹を支える職人が足りなくなってきているとも聞く。これは、建設業界の将来、そして日本の国づくりを考えると優れた建設技術が伝承されない事態=品質の劣化が起こりうるということである。この従業員・家族感謝デーが良いきっかけとなって、来てくれた子供達の中から将来建設業を志すような人が出てくれることを心から願いたい。
平成19年7月7日